週刊少年ジャンプにて連載の大人気漫画『呪術廻戦』。呪術廻戦の呪術バトルに於いて醍醐味とも言える必殺技が“領域展開”です。敵に対して如何にして攻撃を命中させるか? と頭を捻る場面はバトル漫画ならばありふれています。しかし、必ず命中する攻撃ならば、それはまさしく必殺技と呼ぶに相応しいでしょう。
領域展開とは、自分の呪術を必ず命中させる空間(術者の生得領域)を作り出し敵をそこに引きずり込む文字通りの必殺技なのです。また、領域展開には発動する際にそれぞれオリジナリティに溢れる手の形を結ぶ特徴があります。
領域展開使用時の手の形…つまりは掌印(陰陽師や密教の修験者或いは忍術バトル漫画『NARUTO』の忍者が結ぶものが有名でしょうか?)ですね。掌印が使用者によって差や共通点があるのかを調べたよ♪
【呪術廻戦】領域展開の手の形である掌印はどんなポーズ一覧
領域展開の手の形はキャラごとに非常に個性があります。領域展開を使えるキャラクターの手の形を紹介していきます。
領域展開を使えるのは誰?
領域展開は呪術廻戦の世界に於いて必殺技です。しかし、当然領域展開を習得する難易度は高いようです。作中でも披露した呪術師や呪霊は多くありません。
五条悟、両面宿儺、真人、伏黒恵、漏瑚、陀艮、疱瘡婆ですね。
例外的に複数人で同じ領域を展開する領域展開の亜種技に簡易領域というものがあります。しかし、簡易領域は領域展開と言う必殺技から身を守るために生み出された汎用的自衛手段なので術者の呪術との関連性は高くありません。他の領域展開のような掌印も組まれていません。
今回は先ほど挙げた自らの呪術に起因する領域展開使用者に絞って調査します。
では、行ってみましょう!
五条悟の無量空処のやり方
片手での掌印です。人指し指と中指を絡ませたえんがちょのような形です。五条悟の術式である「無下限呪術」の性質から鑑みて、メビウスの帯をイメージしているのだと思います。
メビウスの帯とは帯を半回転させて、帯の両端を繋げると裏表がなくなるという数学の概念ですね。数学的な理屈付けの多い五条悟の術式にはぴったりだと思います。
両面宿儺の伏魔御厨子(ふくまみずし)の手の形やり方
両手の中指と薬指は立たせ小指は折って合わせる掌印です。これについて由来は分かりません。
伏魔は伏魔殿の伏魔で悪鬼を指し、御厨子は台所のようなものなので、デビルズキッチンとも言うべき名前と能力です。しかしながら掌印との繋がりが不明ですね…。
いっその事クラシカルな九字護法印辺りにルーツがあると調べてみました。類似性を見出せるものはありませんでした。
伏黒恵の嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)の手の形やり方
両の指を絡めながら内側に織り込む掌印です。嵌合暗翳庭は…というよりも伏黒恵の真面目さ故か極めて一般的な印ですね。九字真言或いは九字切りとも呼ばれる手印の呪いにおける九つの掌印のうち五番目『皆』の形と似ています。初使用の際は一見頭の螺子が外れたような雰囲気でありながら、実のところ戦術は冷静で真面目さが隠せていなかった事を象徴するようです。誰かさんにつまらんと言われそうですね。
伏黒恵の領域展開の手や指の実際のやり方(動画あり)
伏黒恵の領域展開の手のやり方を動画で紹介されていました!
伏黒恵の領域展開の手の形ができたら学校や職場で大人気だね!
真人の自閉円頓裹(じへいえんどんか)の手の形やり方
真人に至ってはやりたい放題ですね…。自在に姿を変えられるため、両の腕は使わずに口中に生やした計四本の小さな手に掌印を結ばせています。自閉円頓裹の掌印は掌印自体よりも人体には構造上組めない四本腕にポイントがあるように思います。変幻自在な術式と、悪趣味な感性を体現したポーズですね。
漏瑚の蓋棺鉄囲山(がいかんてっちせん)の手の形やり方
中指までを交互に絡ませ、薬指以降を伸ばして合わせる掌印です。漏瑚が炎や火山を発生させる術式を使う事に加え、直感的に見て、山の形をイメージしているのではないかと思われます。
陀艮の蕩蘊平線(たううんへいせん)手の形やり方
本来は手で組むべきなのでしょうが、チャンスを尽く潰されたためにお腹に描きました。これが許される辺り、もう手で組むより身体の何処かに書いておいた方が便利に思います。
花御の領域展開の手の形は?
こればっかりは分かりませんね…。読者みんなが花御の領域展開を今か今かと期待する中、結局領域展開を披露する間もなく五条悟にやられてしまいました。ファンブックで名前だけが明かされましたが、果たしてどんな領域展開だったのか、果たしてどんな奇抜な手の形を見せてくれたのか実に心残りです。
疱瘡婆(疱瘡神)の領域展開の手の形は?
疱瘡婆は領域展開を披露している呪霊です。
領域展開の名前も明かされていません。
使用中の手の形が果たして領域展開を行うための掌印か断定は出来ません。両腕を広げ、両手の親指と中指だけ折るポーズも特徴的なので可能性は高いと見て良いでしょう。元ネタは分かりません。海外で侮蔑的意味合いを持つショッカーサインに似てはいますが、ショッカーサインとは折っている指が異なるので関連性は窺えません。
領域展開の手の形の指の形に意味や元ネタはある?
現状根拠に乏しいため断言すべきではありません。しかし、五条悟の掌印や漏瑚の掌印のように恐らくそれなのではないか? とモチーフが予想できるものがあるため、作者の芥見先生は形に意図を持たせているのではないかと思います。以降のファンブックで詳しく明かされることを期待しましょう
【呪術廻戦】領域展開のやり方まとめ
共通しているのは掌印を結ぶ程度です。
元々領域展開が生得領域(術者の精神世界のようなもの)を現実に作り出す技術なので、そもそも理論化や体系化が不可能もしくは相性が悪いのかもしれません。領域の元となる生得領域が極めて個人の主観に左右される概念なので、術者のイメージが補強される掌印であれば他に特別なルールはないかもしれないと思っています。
現状キャラクターごとに領域展開の指の形は被っている様子はないので、ファンの人相手ならば掌印ひとつで誰の真似か理解して貰えるのは便利かもしれません。
今後新しいキャラクターや既存のキャラクターが領域展開を身に着けるのでしょうか?
その場合は領域展開のより厳密な構造論が明かされると良いですね。